映像・写真制作

AIで会社のブランドムービーを作る方法|会社のデータを読ませて、プロンプト1つで仕上げる

ブランド映像をAIで作る(前提データ・道具と順番・プロンプト)

工場・人物の映像、ナレーション、BGMを生成AIで作り、After Effectsで仕上げた55秒のブランドムービーです。人がやったのは、チャットでの指示と確認だけです。

※架空の会社のサンプルです(企業・人物・数値は架空、映像の一部はAI生成)

この記事では、このムービーを作るのに必要なものを、使ったツール・作る順番・プロンプトの全文まで紹介します。先にお伝えしておくと、プロンプトだけを打っても、同じものはできません。いちばん大事なのは、プロンプトの前の準備です。

この記事でわかること

  • AIに映像を任せる前に、何を準備しておくと品質がそろうか
  • 使ったツールと、それぞれの役割
  • Claudeに渡すプロンプトの全文(そのまま打てる形)
  • 自分の会社で試すときの始め方

大前提:先に「会社のデータ」を作り込む

制作の前に、「架空企業ワールド」というフォルダを用意しています。動画制作の練習やサンプル制作のために、実在しそうな架空の会社・団体を20社ほど設定したものです。今回の「瀬戸内エコサイクル」は、岡山県倉敷市の産業廃棄物リサイクル会社という設定です。

会社のフォルダには、次の資料が入っています。

資料中身
会社概要基本情報、沿革(創業1982年)、取引先数、事業内容
組織と人組織図、登場人物(経営陣・キーパーソン・若手社員)、社員データ
事業と業務フロー収集運搬 → 選別 → 再資源化 → 出荷の流れ、処理量、再資源化率
拠点・設備・車両リサイクルセンターと工場の設備、車両48台
業務システムとDX今使っているシステム、困りごと
経営課題と年間計画経営課題、中期経営計画、年間行事
ブランドとコミュニケーションロゴ、色、書体、キーメッセージ、今の発信状況
トーン&マナーシートロゴ・色・書体・写真・図形と動き・文体・媒体別の決まり
提案ネタ帳・用語集・出典メモ次に作るものの候補、業界の用語、制度や統計の出典

素材も、用途ごとに分けて置いています。

C11_瀬戸内エコサイクル/
├─ 01_会社概要.md 〜 10_トーン&マナーシート.md
├─ 99_出典・調査メモ.md
└─ 素材/
   ├─ ロゴ/      マーク・横組み(SVGとPNG)
   ├─ ブランド/  トーン&マナーの見本
   ├─ 画像/      工場・人物の画像、人物の切り抜き
   ├─ 動画/      生成した工場・車両・人物の動画
   └─ 音声/      声、BGM、効果音

ナレーションに出てくる「一日およそ300トン」「再資源化率78パーセント」「創業から44年、520社」は、すべてこの資料にある数字です。色や書体、シネスコの帯の色もトーン&マナーシートで決めてあります。Claude Code はこのフォルダを読んだうえで作るので、毎回細かく説明しなくても、会社に合った言葉と見た目になります。

逆に言えば、この準備がないまま同じプロンプトを打っても、数字や言葉づかい、色がぶれます。AIに任せる前に、会社の情報を1つのフォルダに整理しておく。これが、品質をそろえるいちばんの近道です。

使ったツール

ツール役割
Claude Code指示を出し、全体を進める。各ツールの操作もここから
Higgsfield工場・収集車・選別・再生ペレット・人物の映像と画像
ElevenLabsナレーションの声(Voice Design)、BGM、効果音
After Effects合成と文字の動き(Claude Code から操作できるよう接続)

Claudeに渡すプロンプト(全文)

【前提】会社のフォルダの資料(概要・事業と業務フロー・ブランド・トーン&マナー・ロゴ)を読んでから進めてください。

リサイクル会社のブランドムービーを作ってください。Web・展示会・採用説明会の冒頭で流すものです。

【仕様】横16:9・1920×1080・30fps・約55秒。上下にシネスコの帯(インクネイビー #0B2238)。下の帯にナレーションの字幕を全文、常に表示(フェードなし)。音なしでも伝わること。

【ナレーション(全文)】30代半ばの落ち着いた男性の声。文と文の間は1.0〜1.6秒。
瀬戸内の工場から、毎日たくさんのものが出ていきます。でも、それは終わりではありません。捨てるを、つなぐ。それが、私たちの仕事です。工場や現場から、資源を集める。素材ごとに、丁寧に分ける。品質を確かめ、再生原料によみがえらせる。そして、次のモノづくりへ、確かにつなぐ。一日およそ300トン。再資源化率は78パーセント。創業から44年、520社の皆さまとともに。瀬戸内から、次のモノをつくる。瀬戸内エコサイクル。

【構成】BGM(112BPM)の拍で切り替える
・0秒:白地に円がすぐ現れ、1.6秒で画面いっぱいに広がって朝焼けの海へ
・2秒:フック「EVERY DAY, 毎日、出ていくもの。」「NOT THE END. それは、終わりじゃない。」を同時に出し、9秒まで。背景は収集車→選別の手元→再生ペレット。1本の線が左から右へ伸び、3つの点で工程をつなぐ
・0.8秒の間を置いて「捨てるを、つなぐ。」
・SETOUCHI WORKS:COLLECT 集める/SORT 分ける/RECYCLE よみがえらせる/CONNECT つなぐ(実写+人物の切り抜き+ブランド色の面)
・数字:300 t/day → 78% → 520 partners(1社1点の点を数え上げる)
・取引先のロゴが中央から弾けて画面を囲み、「瀬戸内から、次のモノをつくる。」
・ロゴ(描き順のアニメーション)+ジングル

【デザイン】地はミスト #F4F8FA、図形はティール #1FD1B2 → ブルー #3AA0FF。英字は細い Avenir Next、日本語は細いゴシック。英字の見出し+短い日本語。面に網点・ハッチング。

【作る順番】
0. ロゴと色・書体は会社の資料のものを使う
1. 声:ElevenLabs の Voice Design で声を作り、全文を1回で読ませて文ごとに切り出す。「瀬戸内」は「せとうち」とひらがなで書いて読ませる
2. 映像:Higgsfield で工場・収集車・選別・ペレット・人物(人物は背景を抜ける素材)
3. 取引先のロゴ:架空の社名でバッジを30枚ほど
4. 編集:After Effects で組む。声の間が足りなければ映像を伸ばす

【守ること】
・意味のない線や図形は入れない
・字幕とキーワードの文字は分ける
・文字はまとめて出し、長く見せる。点滅は使わない
・音量は -14 LUFS

うまくいく3つのポイント

1. ナレーションは全文を1回で読ませる1文ずつ声を作ると、抑揚がつながりません。全文を1回で読ませてから文ごとに切り出すと、自然な語りになります。読み違えやすい地名(瀬戸内)は、原稿をひらがなで書いて読ませます。

2. 線や図形には意味を持たせる飾りの線や図形は、見る人に「これは何?」と思わせるだけです。今回は、線は「集める → 分ける → よみがえらせる」をつなぐ1本だけ、図形は「520社」を表す点と取引先のロゴだけにしています。

3. 字幕とキーワードを分ける下の帯にはナレーションの字幕を全文、上の画面には英字+短い日本語のキーワード。役割を分けると、音なしでも内容が伝わり、画面も散らかりません。

自分の会社で試すなら

  1. 会社の情報を1つのフォルダにまとめる(会社概要、事業の流れ、数字、強み、ロゴ、色、書体、言葉づかい)
  2. 写真やロゴなどの素材を、用途ごとのフォルダに分けて置く
  3. 上のプロンプトの「ナレーション」「構成」「デザイン」を、自社の内容に書き換える
  4. 秒数を30秒にする、色を自社の色にするだけでも、雰囲気は大きく変わります

まとめ

  • プロンプトより先に、会社のデータを作り込む
  • ナレーションは全文を1回で読ませ、間は詰めない
  • 線や図形には意味を持たせ、字幕とキーワードは分ける
  • 決めたことは、最初から全部プロンプトに書いて渡す

作り方の流れは、ショート動画でも紹介しています。- YouTube ショート:https://youtube.com/shorts/n6n78BUz2Rs- Instagram:https://www.instagram.com/ai.sentic/

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